
"ミラバケッソ"のキャッチコピーで知られる化学メーカー、クラレ。同社は自社の階層別研修を根本から見直し、新任部長職研修として、インターネット上の教室で受講者同士がディスカッションしながら学びを深める仕組みを構築。その遠隔教育を可能にしたのがBBTのAirCampus®です。
独創的技術で社会に貢献していこうという志を「世のため人のため、他人(ひと)のやれないことをやる」と表現し、2018年に売上高1兆円を目指すという"10年企業ビジョン"を掲げているクラレ。同社は、企業理念の第一に「個人の尊重」を掲げているように、「人」を大切にしている会社です。社員に期待するのも、社会にとって「よき市民」であり、自立・自律し、当事者意識を持って課題解決に取り組むこと。そうした人材を育むため、同社では様々なかたちで人材育成に取り組んでいます。なかでも管理職層に対しては、ビジネス環境が激変する中で、「自分のやり方だけにとらわれず、柔軟に部下・組織をマネジメントし、それぞれの職場での人材育成を適切に進めていく能力」の育成を重視しています。
「繊維メーカーから化学メーカーへの事業構造の変化、海外売上高比率の伸張など急速なグローバル化の進展、若手社員の特徴の変化など、21世紀に入ってから私たちの組織を取り巻く環境は大きく変わりました。そこで、部署の管理者である部長層が、適切に組織・人材マネジメントを行えるようにすべく、従来行っていた階層別教育を見直したのです」
そこで2007年、部長職であるE3レベルの登用者研修として導入したのが、BBTのオンラインによる遠隔学習システムAirCampus®です。
AirCampus®は、従来のe-ラーニングのような一方通行型の学習とは異なり、講師陣からの直接指導や、国内外の受講者同士の議論を実現する、双方向型の学習システム。時間や場所に縛られずに受講できる、多忙なビジネスパーソンのための"持ち運びできるビジネススクール"といえるものです。
「AirCampus®導入のポイントは、何回も集合研修で一堂に集めることが難しい部長職クラスが無理なく学べること、また、1回集合研修を実施してそれで終わりという学びっぱなしのようなものではなく、長期間、無理なく継続的に学習できて、意識改革や行動変容につなげられる仕組みだったことです」
さらに、BBTの講師陣のレベルの高さも、大きな導入ポイントとなりました。
「超一流の講師陣の講義を、受講期間内であればいつでも何度でも受講可能な点が大きな魅力でした」
部長職に昇格した社員は、AirCampus®で講義映像を視聴し、議論用フォーラムでディスカッションを行います。視聴するコンテンツは、『人の能力の多様性を理解する』、『第一線のマネジャーに求められる役割と能力』、『やる気のマネジメント』、『人材育成のマネジメント』などの高橋俊介氏の講義。受講者は講師から提示される議論テーマを確認し、講義映像を視聴した後に、議論に参加します。
議論では、AirCampus®というインターネット上の教室で、同じ役割や悩みを持つ受講者が、講義を通じて得た発見や仕事上の課題などを率直に話し合います。過去の実体験や部下へ行ったインタビュー結果などを共有することで、様々な現場への状況理解が深まり、活発な意見交換が行われるようになりました。しかも、時間的な制約がないため、集合研修などの限られた時間内でのディスカッションと違い、深掘りした本質的な議論を行うことが可能です。
「BBTのファシリテーターが、受講者同士の議論をうまく導いてくれるので、受講者の議論がかみ合わなかったり、本質的ではない方向へ議論がずれていったりということはありませんでした」
さらに受講者の発言回数が分かるカウンターを設置することで、部長同士のプライドやライバル心を刺激し、消極的な受講者にも"自分も積極的に参加しなければ"と思わせることに成功しています。
この研修は、各講座のテーマごとに議論を深めながら、約3ヶ月間続きます。レポート課題を提出して、AirCampus®上での研修は終了となりますが、その後も集合研修を実施して学習効果を高め、部長同士の横の連携を強くしています。この集合研修では、最終的に社長や人事担当役員、人事部長などを前に研修での学びをプレゼンします。それが本研修の最終課題です。
「組織の中核である部長層に、"部署経営者"として果たすべき役割をしっかりと自覚していただき、今後の行動につなげていただくのが部長職研修の狙いです。研修で扱う講義映像や議論のテーマはBBTと相談しながら、常に受講者のニーズに合致し、またできるだけ最新のトピックを扱うようブラッシュアップしています。今後はAirCampus®とフェイス・トゥ・フェイスの部分との連動をより強化し、AirCampus®での研修前にオリエンテーションを行い、一度、受講者同士が顔合わせをしたうえで研修に移る流れをつくるなど、よりスムーズで深い議論ができるようにしていきたいと考えています」
















